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Riak S2 (Riak CS) 2.1.0 リリースノート

2015/10/13 リリース

これは後方互換のリリースです。新しいメトリクスシステム、ガーベジコレクションの改良、その他の新しい機能が追加されています。Riak S2 2.1 はRiak KV 2.0.5 以上、および 2.1.1 以上で動作するようデザインされています。

注意: このリリースは Riak S2 2.x シリーズに対してのみ、後方互換性があります。

Riak KV 2.1.1 の利用

Riak KV 2.1.1 は riak_cs_kv_multi_backend のコピーを含むため、 multi_backendadd_paths 設定を advanced.config へ追加設定する必要はなくなりました。

代わりに下記をriak.confへ設定します:

storage_backend = prefix_multi
cs_version = 20100

なお、ストレージ集計機能を利用する場合は、MapReduceのコードを読み込むために add_paths 設定は依然として必要です。

新機能

メトリクス

新しいメトリクスが追加されました。これにより Riak S2 システムの健全性把握や、ユーザーもしくはバケット毎のストレージ使用量レポートが利用可能です。利用できるメトリクスは次の通り:

  • S3 APIのレイテンシとカウンター
  • Stanchionのレイテンシとカウンター
  • Riak Erlangクライアントのレイテンシとカウンター(Riak S2 - Riak間通信)
  • コネクションプールの情報(active数, idle数, overflow数)
  • システム情報: ライブラリのversion、port数、プロセス数
  • Erlang VMのメモリ情報
  • HTTPリスナ情報: アクティブソケットと待ち状態のアクセプタ

注意: メトリクスのアイテム名は 2.0.x 以前のままではなく、変更もしくは削除されています。この点では、以前のバージョンへの一貫性がありません。詳細は ドキュメント(英語) をご覧ください。

これまでのメトリクスに加え、新しくストレージ使用量メトリクスも利用できるようになりました。このメトリクスはストレージ集計中に収集されます。デフォルトでメトリクス収集は無効化されていますが、advanced.config で detailed_storage_calctrue へ変更すると有効化できます。 このオプションを有効化すると、APIからは見えないマニフェストデータの情報にアクセスできます。これはwritingpending_deletescheduled_deleteactiveの各状態にいくつのマニフェストが属しているか、という情報です。

注意: メトリクスは常に実際のディスク使用量を正しく反映している訳ではありません。例えば、writingは実際に使われている容量より大きい値を指すかもしれません。もしくはアップロードが途中で中止されると、集計処理は実際に消費されているストレージの容量がわかりません。同様に、ブロックは既にガベージコレクションによって部分的に削除されているかもしれないたため、scheduled_deleteもディスク使用量を正しく反映していません。

###riak-cs-admin 次の管理CLIは riak-cs-admin command によって置き換えられました:

  • riak-cs-storage
  • riak-cs-gc
  • riak-cs-access
  • riak-cs-stanchion

これらのコマンドは廃止予定のため、今後のリリースで削除されます。

ガベージコレクションの改良

いくつかの新しいオプションが riak-cs-admin gc コマンドへ追加されました:

  • active_delete_threshold はマニフェストとブロックの削除をガベージコレクタへ委譲しないオプションです。これにより、小さいオブジェクトの削除という責務から、ガベージコレクタは解放されます。パフォーマンス改善の効果が得られるのは、ガベージコレクタが Delete Object API の呼び出しに追いつかない場合と、ガベージコレクタの実行時間が、小さいオブジェクトの削除に強く影響される場合の双方です。[PR 1174]
  • --start--end オプションが riak-cs-admin gc batch コマンドへ追加されました。これはGCのマニュアルバッチ実行において処理対象を開始時刻、終了時刻で指定します。--start フラグは advanced.config の epoch_start 設定を上書く点に注意して下さい。[PR 1147 ]
  • --leeway は猶予期間(leeway period)の値を一時的に設定します。これは一度だけ利用され、繰返して次の実行で利用されることはありません。そして、--max-workers はガベージコレクタ実行の並列度を一時的に変更します。[PR 1147 ]
  • Riak S2 2.0 (とそれ以前は) Fullsyncレプリケーションとガベージコレクションの競合状態の問題があり、削除したブロックが一旦復活し、二度と削除できなくなる可能性がありました。Realtimeレプリケーションと、Realtimeレプリケーションのキューから溢れたGCバケット内エントリのレプリカが混在すると、sink側でブロックが収集されずに残るのです。他にも、GCとFullsyncレプリケーションが並行に動き、同時に同一のブロックやマニフェストを処理した場合にも、これが起こり得ます。Riak S2 2.1 ではFullsyncレプリケーションを避ける、決定論的ガベージコレクションを導入しました。そして、sink側、souce側の双方で同期したオブジェクトの収集、削除を実施するために、ガベージコレクションの riak-cs-admin gc batch で、 --start および --end フラグによる、期間指定ができるようになりました。 [PR 1147 ]
  • riak-cs-admin gc earliest-keys が利用できるようになりました。これによりガベージコレクションにて、 epoch_start 以降の最も古いエントリを見つけることができます。このオプションにより、ガベージコレクションの進捗を得ることができます。[PR 1160]

ガベージコレクションの詳細は ドキュメント(英語) をご覧ください。

追加

オープンソース

  • MapReduceにおいて Riakオブジェクト取得の最適化が Riak 2.1 で導入されました。Riak S2 2.1 では今回、ストレージ集計で最適化を利用するオプションが導入されています。デフォルトでは無効化されていますが、advanced.config で use_2i_for_storage_calctrue にすると利用できます。これは LevelDB の I/O を 50% 減少させます。[PR 1089]
  • Erlang/OTP 17 のサポートが含まれます。[PR 1245 および PR 1040]
  • ユーザーアクセス、および使用量を制限する、モジュールレベルのフックポイントが利用可能になりました。非常に試験的で、シンプルなノードレベルのサンプルモジュールも含まれています。オペレータは要求に応じたプラグインを作成したり、クオータ制限、アクセスレート制限、帯域制限といった、異なるモジュールを組み合わせることが可能です。 [PR 1118]
  • orphanedブロックスキャナーの導入 [PR 1133]
  • riak-cs-admin audit-bucket-ownership はユーザーと、それに追加されたバケット間の整合性をチェックする新しいツールです。例えば、List Bucketで見えるBucketへアクセスができない場合や、Bucketが見えるが、これが削除できない場合に利用されます。[PR 1202]
  • 次のログローテーション設定がcuttlefishへ追加されました:
    • log.console.size
    • log.console.rotation
    • log.console.rotation.keep
    • log.error.rotation
    • log.error.rotation.keep
    • log.error.size

[PR 1164 および PR 97]

  • riak_cs_wm_common がデフォルトのコールバック multiple_choices を持ちます。これは code_server がボトルネックになるのを防止します。[PR 1181]
  • 認証前のユーザー取得の PR=all オプションは単に PR=one で置き換えられました。このオプションはレイテンシを改善します。特に、遅い(実際にはダウンしている)ノードがリクエスト全体の流れをPR=allによって妨げている場合に顕著です。これを有効化すると、ユーザーの所有するバケット一覧はバケットの削除後に切り詰められなくなり、代わりに削除が単にマークされます。[PR 1191]
  • infoログがストレージ集計バッチの開始時に追加されました。 [PR 1238]
  • GET Bucket リクエストがわかりやすいレスポンスになりました。Bucket lifecycle への 501のスタブとBucket requestPeymentへの単純なスタブが追加されています。[PR 1223]
  • ユーザフレンドリーないくつかの機能が riak-cs-debug へ追加されました。収集する情報の細やかなオプション、ユーザーの定義する設定ファイルへのフィルタ、そしてコマンドが失敗した際の詳細なアウトプットが利用できます。[PR 1236]

エンタープライズ

  • MDC は proxy_get 機能を持っており、ブロックオブジェクトが要求されると、siteクラスタへ伝搬されます。今回、MDCのmultibag機能が proxy_get をサポートします。PR 1171 および PR 25]
  • Multibag は "Supercluster" へ名称が変更されました。bag はMDCで複製されたRiakクラスターのセットを意味していましたが、これは新しく superclusterのmember へと呼び名が変わります。riak-cs-multibag コマンドも同じく riak-cs-supercluster へ名称変更されます。[PR 1257], [PR 1260], [PR 106], [PR 107] and [PR 31].
  • いくつかの診断ツール、もしくは既知の問題へ対処する内部ツールがいくつか追加されました。 [PR 1145, PR 1134, PR 1133]
  • マニフェストやブロックのSiblingを手動で解決する汎用の関数が追加されました。[PR 1188]

変更

  • Riak S2 と Stanchion の依存ライブラリが更新されました: cuttlefish 2.0.4, node_package 2.0.3, riak-erlang-client 2.1.1, lager 2.2.0, lager_syslog 2.1.1, eper 0.92 (Basho patched), cluster_info 2.0.3, riak_repl_pb_api 2.1.1, and riak_cs_multibag 2.1.0. [PR 1190, PR 1197 , PR 27, PR 1245, and PR 104].
  • Riak S2 はFolsomからExometerへ移行しました。[PR 1165 および PR 1180]
  • クライアントからのGetリクエストでブロック取得のエラー追跡が改善されました。クライアントからGetリクエストが発行された際、blockを解決するロジックは複雑です。はじめにRiak S2 はブロックをn_val=1で取得しようとします。これに失敗するとn_val=3で再取得を試みます。ブロックがローカルで取得できず、かつproxy_getが有効で、データセンターレプリケーションが設定されているシステムでは、Riak S2 はリモートサイトへのproxy getを試みます。このフォールバック、およびリトライのロジックは複雑で追跡が難しく、特に故障や不安定な状況ではこれは顕著です。今回の改善はエラーの追跡を前述の処理全体へ追加しており、問題解決を助けます。とりわけ、各ブロックにおいて、ブロックサーバはRiakクライアントからの全エラーを積み上げ、エラー発生箇所の型呼び出しと、これら全ての詳細(reason)を通知します。[PR 1177]
  • バケット内オブジェクトの一覧取得において、prefixを指定した GET Bucket APIの利用は最適化が必要でした。Riak内のオブジェクトの走査に使用する、終了key指定が非常に大雑把だったのです。この変更により、Riakのオブジェクトを走査する際、終了keyがより厳しく指定され、不必要なvnode内での走査処理が回避されます。[PR 1233]
  • keyの最大長の制限が導入されました。この制限はデフォルトで1024バイトです。これはriak-cs.confの max_key_length で明示的に1024より大きい値を指定しない限り、PUT、GET、DELETEで1024バイトを超えるkeyが処理されない事を意味します。keyの長さに関して以前の振る舞いを維持したい場合は、max_key_lengthunlimited に指定しなければなりません。 [PR 1233]
  • 複数ノードがダウンした不完全なクラスタにおいて、誤ったnotfoundにより、ブロックがすでに削除されたと誤認識する問題がありました。これはブロックのリークを引き起こします。この問題を回避するため、PRのデフォルトは quorum に設定されました。そして、PWのデフォルトは 1 になり、少なくとも一つのブロックのレプリカは、プライマリノードへ書かれるようなりました。 これに加え、クラスタ内に存在しないオブジェクトの、特定のブロックが "not found" エラーを返した時に、今回の対処はブロックサーバのクラッシュを適切に防ぎます。代わりに、到達不能なブロックはスキップされ、残されたブロックとマニフェストは収集されます。ブロックでPRとPWの値が増えたため、 PUTの可用性とGCのスループットは減少する可能性があります。到達不能な少数のRiakノードがPUTリクエストが成功を返すことを阻害したり、すべての到達不能なノードが戻るまでガベージコレクションによる全ブロックの収集を阻害するかもしれません。[PR 1242]
  • 同時かつ、無期限で呼び出される gen_fsm のいくつかの関数へ無限のタイムアウトオプションを設定しました。これは無駄なタイムアウトの発生を防ぎます。[PR 1249]

バグ修正

  • [Issue 1097/PR 1212] x-amz-metadata-directive=COPY が指定されても、実際には Riak CS はオリジナルリソースのメタデータをコピーせずに、REPLACEとして処理していました。x-amz-metadata-directive=REPLACE として扱われると、Content-Typeは置き換わってしまいます。 x-amz-metadata-directive を正しく扱う処理が追加されました。
  • [Issue 1099/PR 1096] Get Bucketリクエストで、最後のkeyがCommonPrefixesを含む場合に、不要なNextMarkerが返されていました。
  • [Issue 939/PR 1200] Content-Lengthヘッダーを含まないCopyリクエストは5xxエラーを返しました。この種のリクエストがCopy APIで許容されるように変更されました。更に、ゼロより大きな値がContent-Lengthに指定されたCopy APIリクエストには、明示的なエラーが返るようになりました。
  • [Issue 1143/PR 1144] 手動でGCのバッチ起動をすると、last batch timeの表示が未来を指していました。すべての時間的なズレは修正されました。
  • [Issue PR 1162/PR 1163] log.syslog=on が設定されていると、Riak CSが起動しないという、設定システムの問題が修正されました。
  • [Issue 1169/PR 1200] PUT Copy APIの利用時に、コピー元がそもそも存在しない、もしくはリクエストユーザーがアクセス権を持たない場合、エラーレスポンスにコピー元のパスでなく、コピー先のパスが出力されていました。今ではコピー元が適切に表示されています。
  • [PR 1178] バケットポリシーの単一条件下で、複数IPアドレスの表現がリストとしてパースされませんでした。
  • [PR 1185] riak-cs.confでproxy_get_active がenabled、disabled以外で定義されていると、過剰なログ出力がありました。今回、proxy_get_active はブール値以外の表現も受け入れるようになりました。
  • [PR 1184] 削除プロセスがマニフェストの状態を更新する際、put_manifest_timeout の代わりに put_gckey_timeoutが使われていました。
  • [Issue 1201/PR 1230] ひとつの遅い、もしくは静かに故障したノードが断続的なユーザー取得の失敗を起こしていました。graceピリオドが追加され、riakc_pb_socket が再接続を試みるようになりました。
  • [PR 1232] プライマリリード(PR)の条件が満たされない、というwarningログが出力されていました。ユーザーはRiak CS内のオブジェクトであり、Riak CSは殆ど全てのリクエストで、認証するためにこれらのオブジェクトを参照します。これにより、ひとつでもプライマリvnodeが停止、もしくは応答できない状態にあれば、参照時のオプション(PR=all)は失敗し、ログ出力されました。Riakが高可用にセットアップされていることを考慮すると、これらのログはとても目障りなものでした。また、Riak CS 2.1 以前のログである、"No WM route" が今回復活しました。これは開発フェーズでのクライアントエラーすべてを示すので、ログの重要度(severity)はdebugへ下がりました。
  • [PR 1237] riak-cs-admin status コマンドの実行が成功したにもかかわらず、そのexit codeがゼロではありませんでした。これはゼロを返すようになります。
  • [Issue 1097/PR 1212 および PR 4] Riak S2 が PUT Object Copy APIにおいて、コピー元のユーザーメタデータをコピーしない問題に対処しました。
  • [Issue 1097/PR 1212 および PR 4] Multipart Complete リクエスト後に削除されるべき、アップロード済みpartへの対応がなされました。
  • [Issue 1244/PR 1246] Riak S2 2.1.0 以前、 コピー元とコピー先が一致する PUT Copy API はContent-Typeの更新に失敗していました。Content-Typeは現在、このAPIで正しく更新されます。
  • [Issue PR 1261, [PR 1263] riak-cs.conf が使用されず、設定ファイルが生成されない場合でも、app.configriak-cs-debugが動くように修正されました。

Riak CS 2.0.1 リリースノート

General Information

これはバグフィックスリリースです。

バグ修正

  • 設定項目 gc.interval に対して infinity を設定できないバグを修正 (#1125 / PR#1126).
  • アクセスログを無効化する設定項目 log.access を追加 (#1109 / PR#1115).
  • riak-cs.conf に不足していた項目 max_buckets_per_usergc.batch_size を追加 (#1109 / PR#1115)
  • XML を HTTP ボディに持つ Delete Multiple Object API とユーザ管理 API において 連続する空白文字処理のバグを修正 (#1129 /PR#1135)
  • AWS v4 ヘッダ認証での URL パスリソースとクエリパラメータのバグを修正。以前の バージョンでは空白文字に対して %20 ではなく + が使用されていた。 (PR#1141)

Riak CS 2.0.0 リリースノート

概要

  • 本リリースは Riak 2.0.5 で動作する Riak CS へのアップデートです。
  • 設定ファイルがシンプルになりました。
  • 以前の Riak や Riak CS への公式パッチはすべて今回のリリースに含まれています。 Riak CS 1.4.x や 1.5.x に対してリリースされたパッチを Riak CS 2.0.x へ適用する必要はありません。 また、Erlang/OTP がRiak CS 2.0.x で更新されたため、以前リリースされたパッチは Riak CS 2.0.x で直接は利用できません。
  • アップグレードの前にこのリリースノート全体に目を通してください。

既知の問題・制限事項

  • なし

変更と追加

  • gc_max_workers の名前を gc.max_workers へ変更。Riak CS クラスターの負荷軽減のため、 デフォルト値を 5 から 2 へ下げた。
  • GET Location API の部分サポート (#1057)
  • AWS v4 ヘッダー認証の予備実装 - クエリ文字列認証、オブジェクトチャンク、 ペイロードチェックサムは未実装 (#1064)。v4 認証機能の信頼性を高める残作業あり。
  • 依存性グラフにエンタープライズ機能の依存を追加 (#1065)
  • Cuttlefishの導入 (#1020, #1068, #1076, #1086, #1090) (Stanchion #88, #90, #91)
  • パフォーマンス測定用 Yessir Riak client の導入 (#1072, #1083)
  • インスペクターの改善と利用方法の変更 (#1084)
  • S3 認証における signed date のチェック (#1067)
  • cluster_info を含む依存ライブラリの更新 (#1087, #1088) (Stanchion #85, #87, #93)
  • ストレージ集計の最適化 (#1089) Riak 2.1 以降で use_2i_for_storage_calc フラグ を付けるとストレージ集計のディスクリードが軽くなる可能性がある。

バグ修正

  • webmachine の誤った log handler 名を修正 (#1075)
  • lagerのクラッシュを修正 (#1038)
  • ハードコードされたcrashdumpのパスを修正 (#1052)
  • 不要な警告メッセージを抑制 (#1053)
  • Multibag の状態遷移を単純化 (Multibag #21)
  • Multibag環境への移行後に GC のブロック削除が失敗する問題を修正 (Multibag #19)
  • 単一bag環境から複数bag環境への移行すると、 すでに保存されていたオブジェクトへのアクセスでエラーが発生し、 コネクションが切断される問題を修正 (Multibag #18).

廃止に関する注意

  • マルチデータセンターレプリケーション v2 のサポートが終了しました。
  • 古い list objects の実装 (fold_objects_for_list_keysfalse) は廃止されました。 次のメジャーバージョンでは削除されます。
  • ページングをしない GC (gc_paginated_indexesfalse) は廃止されました。 次のメジャーバージョンでは削除されます。

Riak CS 2.0.0 へのアップグレード

Riak CS システム のアップグレードはそれを構成する Riak、Riak CS、Stanchion のアップグレードが必要となります。 アップグレード手順は既存システムの設定、サブシステムのバージョンの組み合わせに依存するため、単純ではありません。 このドキュメントには一般的な手順とシステム全体をRiak CS 2.0.0へアップグレードする際の注意点を記載します。

新しい設定システム

Riak 2.0.0は新しい設定システム (riak.conf) を導入しました。そして、 Riak CS 2.0.0 から Riak CS も新しい設定スタイルのサポートをします。Riak と Riak CS は共に app.configvm.args による古い設定スタイルもサポートしています。

riak.confriak-cs.confstanchion.conf を使った Basho は統合された新しい設定システムへの移行をお勧めします。

旧来の app.config 利用における注意

旧来の app.config を Riak CS や Stanchion で利用する場合、 いくつかの変更されたパラメータを更新する必要があります

特に Riak CS の app.config では:

  • cs_ipcs_portlistener へ統合されました
  • riak_ipriak_pb_portriak_host へ統合されました
  • stanchion_ipstanchion_portstanchion_host へ統合されました
  • admin_ipadmin_portadmin_listener へ統合されました
  • webmachine_log_handlerwebmachine_access_log_handler へ変更されました

Stanchion の app.config では:

  • stanchion_ipstanchion_portlistener へ統合されました
  • riak_ipriak_portriak_host へ統合されました

上記のペアはいずれも似た形式にならいます。 古い形式が別々のIPとポートのパラメータを使うのに対し、 新しい形式はこれらを {new_option, {"IP", Port}} のように統合します。 例えば旧来の app.config での設定が以前は:

{riak_cs, [
    {cs_ip, "127.0.0.1"},
    {cs_port, 8080 },
    . . .
]},

だったとすると、

これは現在、次のようになります:

{riak_cs, [
    {listener, {"127.0.0.1", 8080}},
    . . .
]},

他の設定も同様に読み替えてください。

Riak CS 1.5.3 以前からのアップグレードの注意点

アップグレード後のオブジェクトキーの変更 このバグ修正により アプリケーションに修正が必要となる場合があります。

Riak CS 1.5.0 以前からのアップグレードの注意点

ユーザー毎のバケット所持数制限 が1.5.1で導入されました。システム上限を緩和しない場合、 100バケット以上を持つユーザーはアップグレード後にバケット作成ができなくなります。

Riak CS 1.4.x からのアップグレードの注意点

削除バケット内の完了していないマルチパートの除去 の実施が必要です。これを実施しない場合、過去に存在したその名前での新規バケット作成ができません。 操作は 409 Conflict で失敗してしまいます。

ガベージコレクションのタイムスタンプ管理が1.5.0で変更されたため、 アップグレード中は 猶予期間(Leeway seconds)とディスク空き容量に注意してください。 1.5 リリースノートの猶予期間(Leeway seconds)とディスク空き容量 セクションで より詳しい説明を確認してください。

Riak CS 1.3.x 以前からのアップグレードの注意点

Bashoは2つ前のメジャーバージョンから最新バージョンへのアップグレードをサポートしています。 従って1.4.x と 1.5.x からのアップグレードしかこのドキュメントではカバーされていません。

Riak CS 1.4.0より古いバージョンから Riak CS 2.0.0へアップグレードするには はじめにシステムをRiak CS 1.4.5 もしくは 1.5.4 へアップグレードしてください。 推奨されるのは1.5.4へのアップグレードです。 配下のRiak環境もRiak 1.4.xシリーズへのアップグレードが必要です(1.4.12が好ましい)。

アップグレード手順

すべてのシナリオ

他のサブシステムのアップグレード前に、まずはStanchionをアップグレードすることを推奨しています。 このとき Riak CS ノードから、同時に複数のアクティブなStanchionノードへアクセス可能にならないよう、注意してください。

Stanchionが稼働している各ノードで下記の手順を実施:

  1. Stanchionを停止
  2. Stanchionの全設定ファイルをバックアップ
  3. 現在のStanchionパッケージをアンインストール
  4. 新しいStanchion 2.0.0 パッケージをインストール
  5. Stanchion の設定ファイルを移行 (下記参照)
  6. Stanchionを起動

シナリオ: Riak CS と Riak が同じホストで稼働する場合

下記の手順を各ノードで実施:

  1. Riak CSを停止
  2. Riak を停止
  3. Riak、Riak CS の全設定ファイルをバックアップし、全パッチファイルを削除
  4. 現在のRiak CSパッケージをアンインストール
  5. 現在のRiakパッケージをアンインストール
  6. 新しいRiakパッケージをインストール
  7. 新しいRiak CS 2.0.0 パッケージをインストール
  8. Riak の設定ファイルを移行 (下記参照)
  9. Riak CS の設定ファイルを移行 (下記参照)
  10. Riakを起動
  11. Riak CSを起動

Scenario: Riak CSとRiakが別々のホストで稼働する場合

Riak CSがRiakと同一ホストにインストールされていない場合、 対応するRiakノードが動いていれば Riak CS はいつでもアップグレードできます。

下記の手順を各ノードで実施:

  1. Riak CSを停止
  2. 全設定ファイルをバックアップし、全パッチファイルを削除
  3. 現在のRiak CSパッケージをアンインストール
  4. 新しいRiak CS 2.0.0 パッケージをインストール
  5. Riak CS の設定ファイルを移行 (下記参照)
  6. Riak CSを起動

Stanchion 2.0.0へのアップグレード

stanchion 2.0.0へのアップグレードの際、app.configvm.argsstanchion.conf へ移行されます。 設定ファイルは以前と同じ場所に置かれます。

Stanchion 設定の移行

下記の設定項目対応表を使い、Riak CS 1.5.x と 2.0.0 間で設定が引き継がれるように stanchion.conf を編集します。

この表には新旧の設定フォーマットとデフォルト値が記載されています。

Stanchion app.config における stanchion セクション
1.5.4 (app.config) 2.0.0 (stanchion.conf)
{stanchion_ip, "127.0.0.1"} listener = 127.0.0.1:8080
{stanchion_port, 8085}
{riak_ip, "127.0.0.1"} riak_host = 127.0.0.1:8087
{riak_pb_port, 8087}
{admin_key, "admin-key"} admin.key = admin-key
{admin_secret, "admin-secret"} admin.secret = admin-secret
Stanchion app.config における lager セクション

Riak's Lager configuration can be copied directly to the advanced.config file. Stanchionの Lager 設定は直接 advanced.config へコピー可能です。

Stanchion app.config における ssl セクション

デフォルトではコメントアウトされ、その結果 SSL無効の undefined になる

1.5.4 (app.config) 2.0.0 (stanchion.conf)
{ssl, [
{certfile, "./etc/cert.pem"} ssl.certfile
{keyfile, "./etc/key.pem"} ssl.keyfile

Riak の 2.0.5 へのアップグレード と Riak CS 2.0.0 用設定

Riak CS 2.0.0 は Riak 2.0.5 上でのみ動作し、Riak 1.x.x 系 では動きません。このため、 配下のRiak環境は Riak 2.0.5 へのアップグレードが必須となります。ここでは Riak 1.4.x からのアップグレードのみをカバーします。Riakのアップグレードに関する更なる情報はRiakの 2.0へのアップグレードを参照してください。

下記はRiak 2.0.5 クラスターで Riak CS を動かすための設定です。

Riak のアップグレード - ステップ 1: デフォルトのバケットプロパティ設定

旧バージョンのRiakでは、デフォルトのバケットプロパティは app.config で下記のように設定されました。

{riak_core, [
   ...
   {default_bucket_props, [{allow_mult, true}]},
   ...
]}.

Riak 2.0.5 の riak.conf では次のように設定します:

buckets.default.allow_mult = true

Riak のアップグレード - ステップ 2: riak_kv 設定

RIak CS 2.0.0配下のRiak 2.0.5を設定する方法は2つあります:

オプション 1: Riak 1.4.x の既存 app.config の再利用

この場合、 Riak CS 2.0.0 パッケージでインストールされた 新しい Riak CS バイナリを add_paths が参照するように変更します。 これは "/usr/lib/riak-cs/lib/riak_cs-1.5.4/ebin" から "/usr/lib/riak-cs/lib/riak_cs-2.0.0/ebin" への変更です。

オプション 2: Riak 2.0.0 の新しい advanced.config を使う

全てのriak_kvの設定項目は app.config から advanced.config へコピーする必要があります。 そして Riak CS 2.0.0 パッケージでインストールされた 新しい Riak CS バイナリを add_paths が参照するように変更します。 advanced.config は下記のようになります:

{riak_kv, [
  {add_paths, ["/usr/lib/riak-cs/lib/riak_cs-2.0.0/ebin"]}
]}.

app.configadvanced.config を使う場合、削除する必要があります。

詳細は Riakバックエンドを正しく設定する を参照してください。

Riak のアップグレード - ステップ 3: メモリサイズの見直し

LevelDBのメモリサイズ設定のデフォルト値が変更されたため、メモリ設定は見直す必要があります。 Riak CS のメモリ使用は主にBitcaskのkeydirとLevelDBのブロックキャッシュによるものです。 これに加え、IO パフォーマンス向上のためカーネルのディスクキャッシュを考慮にいれます。 下記の式はメモリサイズ指定の際に役に立つでしょう。

  • バックエンド用メモリ = (Bitcask用メモリ) + (LevelDB用メモリ)
  • ストレージ用メモリ = (バックエンド用メモリ) + (カーネルキャッシュ用メモリ)
LevelDB ブロックキャッシュサイズ

LevelDBのメモリサイズに関連する設定は max_open_files から total_leveldb_mem_percent へ 2.0 で変更されました。これによりLevelDBが消費するメモリの総量を指定します。 デフォルトのメモリ制限が max_open_files への比例から、システムの物理メモリサイズの パーセンテージへ変更されていることに注意してください。

total_leveldb_mem_percentデフォルト値 (70%)は、 Bitcaskを含んだ multi バックエンドにとってかなりアグレッシブな値であるため、この値の変更を強く推奨します。 これは Bitcaskが keydir をメモリ上で保存し、ユースーケースによってはかなりのメモリ使用をするためです。

Bitcask keydir のサイジング

Bitcask は全てのキーをディスク上だけでなくメモリ上にも保存します。 Bitcask上での全キーの数と、 その平均サイズを正しく見積ることは、Bitcaskのメモリ使用量を見積るために非常に重要です。 クラスター全体におけるBitcask内のキー数の合計 N(b) は:

N(b) = N(o, size <= 1MB) + N(o, size > 1MB) * avg(o, size > 1MB) / 1MB

であり、

ここで N(o, size <= 1MB) は 1MB より小さいオブジェクトの数、 N(o, size > 1MB) は 1MB より大きなオブジェクトの数、 そして avg(o, size > 1MB) は 1MB より大きいオブジェクトの平均サイズです。 Riak CS 内のキーの数は保存されたデータのMB単位での量に関連しています。 オブジェクトの平均生存期間が猶予期間(leeway period)よりも十分に小さい場合、 ガベージコレクションを待っているオブジェクトもディスク上で生存しているとみなします。 vnode毎の実際のキーの数はriak-admin vnode-statusの出力に含まれます。各vnodeのセクションに Statusという名前のアイテムがあり、これがbe_blocksセクション内にkey_countを 含みます。

キーの数が判明したら、Bitcask キャパシティプランニング に従い、Bitcask の keydirによるメモリ使用量を見積ります。

バケット名の長さは常に 19 バイト(riak_cs_utils:to_bucket_name/2 参照)、 キー名の長さは常に 20 バイトです(riak_cs_lfs_utils:block_name/3 参照)。 大きなオブジェクトが支配的であるとすると、平均バリューサイズは1MBに近いですが、 個別のユースケースに沿って見積るべきです。

Riak のアップグレード - ステップ 4: vm.args における変更

1.4.x 系から2.0.x系のアップグレードは 設定システムのアップグレード に記載があります。次の一覧は Riak CS における主要な設定項目です。 erlang.distribution_buffer_size はデフォルトでコメントアウトされています。

Riak 1.4 Riak 2.0
+zdbbl erlang.distribution_buffer_size = 1MB
-name riak@127.0.0.1 nodename = riak@127.0.0.1
-setcookie riak distributed_cookie = riak

Riak のアップグレード - ステップ 5: ストレージ集計

ストレージ統計が必要なシステムでは更に設定が必要です。詳細は ストレージ統計ドキュメントをご覧ください。

Riak のアップグレード - 追記事項

Bitcask のストレージフォーマットは 重要な問題の修正によって Riak 2.0.x で変更されています。 アップグレード後の初回起動は暗黙のデータ変換が伴います。これは全データファイルの読込み、 書込みを意味し、通常よりも高いディスク負荷を引き起こします。 データフォーマットのアップグレード時間はBitcask内のデータ量とディスクのIOパフォーマンスに 依存します。

データ変換は下記のログと共に開始されます:

2015-03-17 02:43:20.813 [info] <0.609.0>@riak_kv_bitcask_backend:maybe_start_upgrade_if_bitcask_files:720 Starting upgrade to version 1.7.0 in /mnt/data/bitcask/1096126227998177188652763624537212264741949407232
2015-03-17 02:43:21.344 [info] <0.610.0>@riak_kv_bitcask_backend:maybe_start_upgrade_if_bitcask_files:720 Starting upgrade to version 1.7.0 in /mnt/data/bitcask/1278813932664540053428224228626747642198940975104

データ変換の完了は下記のログによって確認できます。

2015-03-17 07:18:49.754 [info] <0.609.0>@riak_kv_bitcask_backend:callback:446 Finished upgrading to Bitcask 1.7.0 in /mnt/data/bitcask/1096126227998177188652763624537212264741949407232
2015-03-17 07:23:07.181 [info] <0.610.0>@riak_kv_bitcask_backend:callback:446 Finished upgrading to Bitcask 1.7.0 in /mnt/data/bitcask/1278813932664540053428224228626747642198940975104

Riak CS 2.0.0 へのアップグレード

Riak CS のアップグレード - ステップ 1: Multibag 設定

Multibag設定を Riak CS および Stanchion の advanced.config へ移します。

Riak CS のアップグレード - ステップ 2: デフォルト設定

Riak CS 2.0.0へのアップグレード時に app.configvm.args は 単一ファイルの riak-cs.conf へ移行されます。設定ファイルは以前と同じ場所へ置かれます。

注意: アップグレードが完了し、riak-cs.conf を使う場合、 app.config は必ず削除してください

1.5.x から 2.0.0の間で重要な設定の変更があり、全ての項目が1:1で変換されていません。

下記の設定項目対応表を使い、Riak CS 1.5.x と 2.0.0 間で設定が引き継がれるように riak-cs.conf を編集します。

この表は新旧の設定フォーマットとデフォルト値が記載されています。

注意: storage.stats.schedule.$time はデフォルト値を持ちませんが、例として追加してあります。

Riak CS app.config の riak_cs セクション
1.5.4 (app.config) 2.0.0 (riak-cs.conf)
{cs_ip, "127.0.0.1"} listener = 127.0.0.1:8080
{cs_port, 8080}
{riak_ip, "127.0.0.1"} riak_host = 127.0.0.1:8087
{riak_pb_port, 8087}
{stanchion_ip, "127.0.0.1"} stanchion_host = 127.0.0.1:8085
{stanchion_port, 8085 }
{stanchion_ssl, false } stanchion_ssl = off
{anonymous_user_creation, false} anonymous_user_creation = off
{admin_key, "admin-key"} admin.key = admin-key
{admin_secret, "admin-secret"} admin.secret = admin-secret
{cs_root_host, "s3.amazonaws.com"} root_host = s3.amazonaws.com
{connection_pools,[
{request_pool, {128, 0} }, pool.request.size = 128
pool.request.overflow = 0
{bucket_list_pool, {5, 0} } pool.list.size = 5
pool.list.overflow = 0
{trust_x_forwarded_for, false} trust_x_forwarded_for = off
{leeway_seconds, 86400} gc.leeway_period = 24h
{gc_interval, 900} gc.interval = 15m
{gc_retry_interval, 21600} gc.retry_interval = 6h
{access_log_flush_factor, 1} stats.access.flush_factor = 1
{access_log_flush_size, 1000000} stats.access.flush_size = 1000000
{access_archive_period, 3600} stats.access.archive_period = 1h
{access_archiver_max_backlog, 2} stats.access.archiver.max_backlog = 2
(no explicit default) stats.access.archiver.max_workers = 2
{storage_schedule, []} stats.storage.schedule.$time = 0600
{storage_archive_period, 86400} stats.storage.archive_period = 1d
{usage_request_limit, 744} riak_cs.usage_request_limit = 31d
{cs_version, 10300 } cs_version = 10300
{dtrace_support, false} dtrace = off
Riak CS app.config の webmachine セクション
1.5.4 (app.config) 2.0.0 (riak-cs.conf)
{server_name, "Riak CS"} server_name = Riak CS
{log_handlers, ....} log.access.dir = /var/log/riak-cs

アクセスログ出力を無効化するには riak-cs.conflog.access.dir ではじまる行を を削除するか、コメントアウトします。

WebMachineの変更により, app.config もしくは advanced.configlog_handlers が 定義されている場合、ログハンドラーの名前を下記のように変更します:

    {log_handlers, [
        {webmachine_access_log_handler, ["/var/log/riak-cs"]},
        {riak_cs_access_log_handler, []}
        ]},

log_handlersapp.config もしくは advanced.config に定義されていない場合、 この変更は必要ありません。

Riak CS app.config の lager セクション

Riak CS の Lager 設定は直接 advanced.config へコピー可能です。

Riak CS のアップグレード - ステップ 3: コメントアウトされた設定

全てのコメントアウトされた設定はモジュールを除いて、定義されない、もしくは無効です。

rewrite_moduleauth_module はコメントアウトされていますが、デフォルト値は Riak CS 1.5.4 から変わっていません。このセクションでは OOS API への変更方法を紹介します。

1.5.4 (app.config) 2.0.0 (riak-cs.conf)
{rewrite_module, riak_cs_s3_rewrite } rewrite_module
{auth_module, riak_cs_s3_auth }, auth_module
{admin_ip, "127.0.0.1"} admin.listener = 127.0.0.1:8000
{admin_port, 8000 }
{ssl, [
{certfile, "./etc/cert.pem"} ssl.certfile
{keyfile, "./etc/key.pem"} ssl.keyfile

Riak CS のアップグレード - ステップ 4: その他の設定

下記の設定は riak-cs.conf に該当する項目はありません。

  • fold_objects_for_list_keys
  • n_val_1_get_requests
  • gc_paginated_indexes

これらの値が false に設定されている場合、Riak CS 2.0.0 の設定から除外してください。

また以前の振る舞いが好ましければ、これらを advanced.configriak_cs セクションへ含めてください。

Riak CS のダウングレード

Riak CS 1.5.x へ

Riak CS 2.0.0 から Riak CS 1.5.x へ、そして Stanchion 2.0.0 から Stanchion 1.5.x へダウングレードするには次の手順を各ノードで実施します。

  1. Riak CS を停止
  2. Riak を停止
  3. Riak CS 2.0.0 パッケージをアンインストール
  4. Riak 2.0.5 パッケージをアンインストール
  5. Bitcask ダウングレードスクリプトを全Bitcaskディレクトリにて実行*
  6. 対象の Riak パッケージをインストール
  7. 対象の Riak CS パッケージをインストール
  8. 設定ファイルのリストア
  9. Riak を起動
  10. Riak CS を起動

最後にStanchionが稼働しているノードにて:

  1. Stanchion の停止
  2. Stanchion 2.0.0 パッケージのアンインストール
  3. 対象の Stanchion パッケージをインストール
  4. Stanchion の設定ファイルをリストア
  5. Stanchion を起動

*Bitcaskファイルフォーマットは Riak 1.4.x から Riak 2.0.0 の間で変更されました。 データフォーマットの暗黙アップグレードがサポートされていますが、フォーマットの自動 ダウングレードはサポートされていません。これによりダウングレードにはデータファイルの 変換スクリプトが必要です。こちらもご覧ください。2.0 ダウングレードノート.

Riak CS 1.5.4 リリースノート

修正されたバグ

  • バックプレッシャーのスリープ発動後に取得済みのRiakオブジェクトを破棄 riak_cs/#1041。 これは次の場合に起こり得る Sibling の増加を防ぎます。 (a) 高い同時実行アップロードによるバックプレッシャーが起動しており、かつ (b) バックプレッシャーによるスリープ中にアップロードがインターリーブするとき。 この問題はマルチパートアップロードへは影響しません。
  • 不要なURLデコードを引き起こす S3 API における不正確なURLパスの rewrite 処理。 riak_cs/#1040. URLエンコード・デコードが不正確な事により、 %[0-9a-fA-F][0-9a-fA-F] (正規表現) や + を含むオブジェクト名は 誤ったデコードが実施されていました。この結果、前者は異なるバイナリへ、 後者は (空白) へと置き換わり、どちらの場合でも暗黙的にデータを 上書きする可能性があります。例えば後者のケースでは、 キー に + を含む オブジェクト(例:foo+bar) は、+ に置き換わっただけの、 ほぼ同じ名前のオブジェクト(foo bar)に上書きされます。逆も起こり得ます。 この修正は次の問題にも関連します: riak_cs/#910 riak_cs/#977.

アップグレード時の注意

Riak CS 1.5.4 へアップグレードすると、デフォルト設定のままでは、 キーに %[0-9a-fA-F][0-9a-fA-F]+ を含むオブジェクトは見えなくなり、 違うオブジェクト名で見えるようになります。 前者は余分にデコードされたオブジェクトとして参照され、 後者は + で置き換えたキー(例: foo bar)で参照されるようになります。

下記の表はアップグレードの前後で %[0-9a-fA-F][0-9a-fA-F] を含むURLがどう振る舞うかの例です。

         | アップグレード前         | アップグレード後  |

:------------|:-------------------------|:------------------| 書き込み時 | a%2Fkey | - | 読み込み時 | a%2Fkey または a/key | a/key | リスト表示時 | a/key | a/key |

+ を含むオブジェクトのアップグレード前後の例:

         | アップグレード前         | アップグレード後  |

:------------|:-------------------------|:------------------| 書き込み時 | a+key | - | 読み込み時 | a+key または a key | a key | リスト表示時 | a key | a key |

         | アップグレード前         | アップグレード後  |

:------------|:-------------------------|:------------------| 書き込み時 | a key | - | 読み込み時 | a+key または a key | a key | リスト表示時 | a key | a key |

またこの修正によりアクセスログのフォーマットも単一のURLエンコードから二重エンコードスタイルへ変わります。 下記は変更前の例です:

127.0.0.1 - - [07/Jan/2015:08:27:07 +0000] "PUT /buckets/test/objects/path1%2Fpath2%2Fte%2Bst.txt HTTP/1.1" 200 0 "" ""

そしてこちらが新しいフォーマットです。

127.0.0.1 - - [07/Jan/2015:08:27:07 +0000] "PUT /buckets/test/objects/path1%2Fpath2%2Fte%252Bst.txt HTTP/1.1" 200 0 "" ""

この例から分かるように、オブジェクトのパスが path1%2Fpath2%2Fte%252Bst.txt から path1%2Fpath2%2Fte%2Bst.txt へ変わることに注意して下さい。

もし Riak CS を利用するアプリケーション側の都合で 以前の挙動のままにしたい場合、アップグレード時に Riak CSの設定を変更すればそれが可能です。 この場合、rewrite_module 設定を下記のように変更してください:

{riak_cs, [
    %% Other settings
    {rewrite_module, riak_cs_s3_rewrite_legacy},
    %% Other settings
]}

注意: 以前の挙動は技術的に不適切であり、 前述したように暗黙的なデータの上書きが起こり得ます。 注意の上でご利用下さい。

Riak CS 1.5.3 リリースノート

新規追加

  • read_before_last_manifest_writeオプションの追加。 一部のkeyへの高頻度かつ多並列でのアクセスによるSibling explosionの回避に有効。 riak_cs/#1011
  • タイムアウト設定の追加。Riak - Riak CS 間の全アクセスに対してタイムアウトを設定可能にし、運用に柔軟性を提供。 riak_cs/#1021

修正されたバグ

  • ストレージ統計の集計結果に削除済バケットのデータが含まれ得る問題を修正。 riak_cs/#996

Riak CS 1.5.2 リリースノート

新規追加

  • Riakに対する接続失敗に関するロギングの改善 riak_cs/#987.
  • Riakに対してアクセス統計情報の保存に失敗した際のログを追加 riak_cs/#988. これは一時的な Riak - Riak CS 間の接続エラーによるアクセス統計ログの消失を防ぎます。 アクセスログは console.logwarning レベルで保存されます。
  • 不正なガベージコレクション manifest の修復スクリプトの追加 riak_cs/#983。 active manifest が GCバケットへ保存される際に 既知の問題 があります。 このスクリプトは不正な状態を正常な状態へ変更します。

修正されたバグ

  • プロトコルバッファのコネクションプール (pbc_pool_master) のリークを修正 riak_cs/#986 。 存在しないバケットに対する認証ヘッダ無しのリクエストや、ユーザ一覧のリクエストが コネクションプールのリークを引き起こし、プールは結果的に空になります。このバグは1.5.0から含まれます。

Riak CS 1.5.1 リリースノート

新規追加

  • Sibling Explosionを避けるために sleep-after-update を追加 riak_cs/#959
  • riak-cs-debug の multibag サポート riak_cs/#930
  • Riak CS におけるバケット数に上限を追加 riak_cs/#950
  • バケットの衝突解決を効率化 riak_cs/#951

修正されたバグ

  • riak_cs_delete_fsm のデッドロックによるGCの停止 riak_cs/#949
  • riak-cs-debug がログを収集するディレクトリのパスを修正 riak_cs/#953
  • DST-awareなローカルタイムからGMTへの変換を回避 riak_cs/#954
  • Secretの代わりに UUID をカノニカルID生成時のシードに利用 riak_cs/#956
  • マルチパートアップロードにおけるパート数の上限を追加 riak_cs/#957
  • タイムアウトをデフォルトの 5000ms から無限に設定 riak_cs/#963
  • GC バケット内の無効な状態のマニフェストをスキップ riak_cs/#964

アップグレード時の注意点

ユーザー毎のバケット数

Riak CS 1.5.1 を使うと、ユーザーが作ることのできるバケット数を制限することができます。 デフォルトでこの最大値は 100 です。この制限はユーザーの新たなバケット作成を禁止しますが、 既に制限数を超えているユーザーが実施する、バケット削除を含む他の操作へは影響しません。 デフォルトの制限を変更するには app.configriak_cs セクションで次の箇所を変更してください:

{riak_cs, [
    %% ...
    {max_buckets_per_user, 5000},
    %% ...
    ]}

この制限を利用しない場合は max_buckets_per_userunlimited に設定してください。

Riak CS 1.5.0 リリースノート

新規追加

  • cluster-info 取得を含む新規コマンド riak-cs-debug を追加 riak_cs/#769, riak_cs/#832
  • 既存コマンド群を新規コマンド riak-cs-admin へ統合 riak_cs/#839
  • Stanchion の IP、ポートを変更する新規コマンド riak-cs-admin stanchion を追加 riak_cs/#657
  • 並行 GC によるガベージコレクション性能の向上 riak_cs/#830
  • Iterator refresh riak_cs/#805
  • fold_objects_for_list_keys 設定をデフォルト有効に変更 riak_cs/#737, riak_cs/#785
  • Cache-Control ヘッダーのサポートを追加 riak_cs/#821
  • 猶予期間(leeway_seconds)内でもオブジェクトをガベージコレクション可能にする変更 riak_cs/#470
  • オブジェクト、マルチパートともに PUT Copy API を追加 riak_cs/#548
  • lager 2.0.3 へ更新
  • R16B0x をビルド環境に追加 (リリースは R15B01 でビルド)
  • gc_paginated_index 設定をデフォルト有効に変更 riak_cs/#881
  • 新規 API: Delete Multiple Objects の追加riak_cs/#728
  • マニフェストに対して siblings, バイト、履歴の肥大化を警告するログ追加 riak_cs/#915

修正されたバグ

  • ERL_MAX_PORTS を Riak のデフォルトに合わせ 64000 へ変更 riak_cs/#636
  • Riak CS 管理リソースを OpenStack API でも利用可能にする修正 riak_cs/#666
  • Solaris でのソースビルドのバグ修正のため、パス代入コードの変更 riak_cs/#733
  • riakc_pb_socket エラー時の sanity_check(true,false) バグを修正 riak_cs/#683
  • Riak-CS-GC のスケジューラタイムスタンプが 2013 ではなく 0043 になるバグを修正 riak_cs/#713 fixed by riak_cs/#676
  • OTP code_server プロセスを過剰に呼び出すバグを修正 riak_cs/#675
  • content-md5 が一致しない場合に HTTP 400 を返すよう修正 riak_cs/#596
  • /riak-cs/statsadmin_auth_enabled=false の時に動作しないバグを修正. riak_cs/#719
  • ストレージ計算で tombstone および undefined の manifest.props を処理できないバグを修正 riak_cs/#849
  • 未完了のマルチパートオブジェクトが、バケットの削除、作成後にも残るバグを修正 riak_cs/#857 and stanchion/#78
  • list multipart upload の空クエリパラメータの扱いを修正 riak_cs/#843
  • PUT Object 時にヘッダ指定の ACL が設定されないバグを修正 riak_cs/#631
  • ping リクエストの poolboy タイムアウト処理を改善 riak_cs/#763
  • 匿名アクセス時の不要なログを削除 riak_cs/#876
  • マルチパートでアップロードされたオブジェクトの ETag 不正を修正 riak_cs/#855
  • PUT Bucket Policy のポリシーバージョン確認の不具合を修正riak_cs/#911
  • コマンド成功時に終了コード 0 を返すよう修正 riak_cs/#908
  • {error, disconnected} が内部で notfound に書き換えられる問題を修正 riak_cs/#929

アップグレードに関する注意事項

Riak Version

このリリースは Riak 1.4.10 上でテストされました。 互換性マトリクス を参考に、正しいバージョンを使用していることを確認してください。

未完了のマルチパートアップロード

riak_cs/#475 はセキュリティ に関する問題で、以前に作られた同名のバケットに 対する未完了のマルチパートアップロードが、新しく作成されたバケットに 含まれてしまう可能性があります。これは次のように修正されました。

  • バケット作成時には、有効なマルチパートが存在するかを確認し、 存在する場合には 500 エラーをクライアントに返します。

  • バケット削除時には、まず存在する有効なマルチパートの削除を試みた後に、 有効なマルチパートが存在するかを(Stanchion 上で)再度確認します。 存在する場合には 409 エラーをクライアントに返します。

1.4.x (またはそれより前のバージョン)から 1.5.0 へのアップグレード後には いくつかの操作が必要です。

  • すべてのバケットを正常な状態にするため、 riak-cs-admin cleanup-orphan-multipart を実行します。マルチパートアップロードとバ ケット削除が競合したときに発生しうるコーナーケースを避けるために、こ のコマンドは 2014-07-30T11:09:30.000Zのような、 ISO 8601 形式の日付 を引数として指定することができます。この引数があるとき、バケットのク リーンアップ操作はそのタイムスタンプよりも新しいマルチパートアップロー ドを削除しません。もしこれを指定する場合は、全てのCSノードのアップグ レードが終わって以降の時間がよいでしょう。

  • 上記操作が終了するまでの期間は、削除済みのバケットで、未完了のマルチ パートアップロードを含むバケットは再作成が出来ない場合があります。こ のような再作成の失敗は [critical] ログ ("Multipart upload remains in deleted bucket <bucketname>") で確認可能です。

ガベージコレクションの猶予期間(Leeway seconds)とディスク空き容量

riak_cs/#470 は、 オブジェクト削除とガベージコレクションの振る舞いを次のように変更します。 これまで、ガベージコレクションバケットのタイムスタンプはオブジェクトが 回収される将来の時刻でしたが、削除された時刻そのものへと変わります。 同時に、ガベージコレクターは現在の時刻までのタイムスタンプを回収していましたが、 猶予期間(leeway_seconds)だけ過去のタイムスタンプまでだけを回収するようになります。

以前(- 1.4.x):

           t1                         t2
-----------+--------------------------+------------------->
           DELETE object:             GC 実行:
           "t1 + leeway"              "t2" までの
           とマークされる             オブジェクトを回収

今後(1.5.0-):

           t1                         t2
-----------+--------------------------+------------------->
           DELETE object:             GC 実行:
           "t1"                       "t2 - leeway" までの
           とマークされる             オブジェクトを回収

これにより、1.5.0 へのアップグレード直後(仮にt0とします)にはオブジェ クトが回収されない期間ができます。つまり t0 から t0 + leeway までの 期間です。そして t0 直前に削除されたオブジェクトは t0 + 2 * leeway 時点で回収可能になります。

ローリングアップグレードに際しては、GC を実行している CS ノードを 最初に アップグレードする必要があります。 GC を実行しない CS ノードは、猶予期間が正しく動作するために、その後から アップグレードして下さい。 また、riak-cs-admin gc set-interval infinity コマンドを実行して ガベージコレクションを無効にしておくと、ノードの順序を 気にすることなくアップグレードが可能です。

マルチデータセンター構成のクラスタは、より慎重になる必要があります。 ガベージコレクションを確実に無効化してからアップグレードしてください。

既知の問題と制限事項

  • コピーを実行中にクライアントが次のリクエストを送信するとコピーは中断 されます。これはクライアントの切断を検出してコピーを中止する機構の副 作用です。詳しくは #932 をご覧ください。

  • OOSインターフェースでのコピーはサポートされていません。

  • Multibag はオブジェクトのマニフェストとブロックを複数の異なるクラスタ に分けて格納する機能です。これは Riak CS Enterprise の機能として追加 されましたが、技術プレビューの段階にあります。クラスタ間レプリケーショ ンによる proxy_get はサポートされておりません。Multibagは今のところ、 ひとつのDCでのみ動作するように設計されています。

Riak CS 1.4.5 リリースノート

修正されたバグ

  • list objects v2 fsm のいくつかのデータが「見えない」バグを修正 riak_cs/788
  • HEADリクエスト時にアクセス集計していた問題を修正 riak_cs/791
  • POST/PUTリクエスト時のXML中の空白文字の対処 riak_cs/795
  • ストレージ使用量計算時の誤ったバケット名を修正 riak_cs/800 Riak CS 1.4.4 で混入したバグにより、そのバージョンを使用している期間の ストレージ計算はバケット名が文字列 "struct" に置き換わった結果となっていました。 本バージョン 1.4.5 でこのバグ自体は修正されましたが、すでに計算済みの古い結果を さかのぼって修正することは不可能です。バケット名が "struct" に置き換わってしまった 計算結果では、個別バケットの使用量を知ることはできませんが、その場合であっても 個々のユーザに関して所有バケットにわたる合計は正しい数字を示します。
  • Unicodeのユーザ名とXMLの対応 riak_cs/807
  • ストレージ使用量で必要なXMLフィールドを追加 riak_cs/808
  • オブジェクトのfoldのタイムアウトを揃えた riak_cs/811
  • 削除されたバケットをユーザーのレコードから削除 riak_cs/812

新規追加

  • オブジェクト一覧表示のv2 FSMでプレフィクスを使用する最適化を追加 riak_cs/804

Riak CS 1.4.4 リリースノート

これはバグフィックスのためのリリースです。統計計算の修正が含まれています。

修正されたバグ

  • basho-patches ディレクトリが作成されなかった問題を修正 riak_cs/775 .

  • sum_bucket のタイムアウトが全ての容量計算をクラッシュさせていた問題を修正 riak_cs/759 .

  • アクセス集計のスロットリング失敗を修正 riak_cs/758 .

  • アクセス集計のクラッシュを修正 riak_cs/747 .

Riak CS 1.4.3 リリースノート

修正された問題

  • schedule_delete状態のマニフェストがpending_deleteやactive状態へ復帰するバグを修正。
  • 上書きによって既に削除されたマニフェストをカウントしない。
  • 誤ったmd5による上書き操作で、既存バージョンのオブジェクトを削除しない。

新規追加

  • マニフェストプルーニングのパフォーマンス改善。
  • GCにおける2iのページングオプションを追加。GC対象データ収集時のタイムアウト対策。
  • ブロック取得処理における接続断のハンドリングを改善。
  • lager 2.0.1へのアップデート。
  • 時刻によるマニフェストプルーニングに個数オプションを追加。
  • 複数アクセスアーカイブプロセスの並行実行を許可。

Riak CS 1.4.2 リリースノート

修正された問題

  • Debian Linux 上の Enterprise 版ビルドの問題を修正。
  • ソース tarball ビルドの問題を修正。
  • アクセス統計において、正常アクセスがエラーと扱われてしまうバグを修正。
  • Riak バージョン 1.4 以前とあわせて動作するよう、バケットリスト map フェーズのログを lager バージョンに依存しないよう変更。
  • Riak CS 1.3.0 以前で保存されたマニフェストについて、 props フィールド の undefined を正しく扱うよう修正。

新規追加

  • 最初のガベージコレクションの遅延を設定する initial_gc_delay オプションを追加。
  • ガベージコレクションバケットのキーにランダムなサフィックスを追加し、 ホットキーの回避と削除の性能を向上。
  • マニフェストに cluster id が指定されていない場合に用いる default_proxy_cluster_id オプションを追加。OSS 版から Enterprise 版への 移行が容易になる。

Riak CS 1.4.1 リリースノート

修正された問題

  • 最初の1002個のキーがpending delete状態だったときにlist objectsがクラッシュ する問題を修正
  • GCデーモンがクラッシュする問題を解決
  • node_packageをアップデートしパッケージ作成の問題を解決

Riak CS 1.4.0 リリースノート

修正された問題

  • GCバケットで使われていないキーを削除
  • マルチパートアップロードのクエリ文字での認証を修正
  • マルチパートでアップロードされたオブジェクトのストレージクラスを修正
  • マルチパートアップロードされたオブジェクトのetagsを修正
  • Riak CSのマルチバックエンドのインデックス修正をサポート
  • GETリクエストの際、通信が遅い場合のメモリ増大を修正
  • アクセス統計処理のメモリ使用量を削減
  • オブジェクトのACL HEADリクエストの際の500を修正
  • マルチパートでアップロードされたオブジェクトの並列アップロードや削除の際の競合の問題を解決
  • Content-md5のヘッダがあった場合に整合性をチェックするように修正
  • Riakとのコネクションが切れた際のハンドリングを修正

新規追加

  • Swift APIとKeystone認証のサポートを試験的に追加
  • Riak 1.4.0以降と併用された場合のオブジェクト一覧取得のパフォーマンスを改善
  • ユーザーアカウント名とメールアドレスは変更可能に
  • データセンタ間レプリケーションv3のサポートを追加
  • Riakとのコネクションタイムアウトを変更可能に
  • Lagerのsyslogサポートを追加
  • データブロックへのリクエスト時は1つのvnodeへアクセス

Riak CS 1.3.1 Release Notes

Bugs Fixed

  • Fix bug in handling of active object manifests in the case of overwrite or delete that could lead to old object versions being resurrected.
  • Fix improper capitalization of user metadata header names.
  • Fix issue where the S3 rewrite module omits any query parameters that are not S3 subresources. Also correct handling of query parameters so that parameter values are not URL decoded twice. This primarily affects pre-signed URLs because the access key and request signature are included as query parameters.
  • Fix for issue with init script stop.

Riak CS 1.3.0 Release Notes

Bugs Fixed

  • Fix handling of cases where buckets have siblings. Previously this resulted in 500 errors returned to the client.
  • Reduce likelihood of sibling creation when creating a bucket.
  • Return a 404 instead of a 403 when accessing a deleted object.
  • Unquote URLs to accommodate clients that URL encode / characters in URLs.
  • Deny anonymous service-level requests to avoid unnecessary error messages trying to list the buckets owned by an undefined user.

Additions

  • Support for multipart file uploads. Parts must be in the range of 5MB-5GB.
  • Support for bucket policies using a restricted set of principals and conditions.
  • Support for returning bytes ranges of a file using the Range header.
  • Administrative commands may be segrated onto a separate interface.
  • Authentication for administrative commands may be disabled.
  • Performance and stability improvements for listing the contents of buckets.
  • Support for the prefix, delimiter, and marker options when listing the contents of a bucket.
  • Support for using Webmachine's access logging features in conjunction with the Riak CS internal access logging mechanism.
  • Moved all administrative resources under /riak-cs.
  • Riak CS now supports packaging for FreeBSD, SmartOS, and Solaris.

Riak CS 1.2.2 Release Notes

Bugs Fixed

  • Fix problem where objects with utf-8 unicode key cannot be listed nor fetched.
  • Speed up bucket_empty check and fix process leak. This bug was originally found when a user was having trouble with s3cmd rb s3://foo --recursive. The operation first tries to delete the (potentially large) bucket, which triggers our bucket empty check. If the bucket has more than 32k items, we run out of processes unless +P is set higher (because of the leak).

Additions

  • Full support for MDC replication

Riak CS 1.2.1 Release Notes

Bugs Fixed

  • Return 403 instead of 404 when a user attempts to list contents of nonexistent bucket.
  • Do not do bucket list for HEAD or ?versioning or ?location request.

Additions

  • Add reduce phase for listing bucket contents to provide backpressure when executing the MapReduce job.
  • Use prereduce during storage calculations.
  • Return 403 instead of 404 when a user attempts to list contents of nonexistent bucket.

Riak CS 1.2.0 Release Notes

Bugs Fixed

  • Do not expose stack traces to users on 500 errors
  • Fix issue with sibling creation on user record updates
  • Fix crash in terminate state when fsm state is not fully populated
  • Script fixes and updates in response to node_package updates

Additions

  • Add preliminary support for MDC replication
  • Quickcheck test to exercise the erlcloud library against Riak CS
  • Basic support for riak_test integration

Riak CS 1.1.0 Release Notes

Bugs Fixed

  • Check for timeout when checking out a connection from poolboy.
  • PUT object now returns 200 instead of 204.
  • Fixes for Dialyzer errors and warnings.
  • Return readable error message with 500 errors instead of large webmachine backtraces.

Additions

  • Update user creation to accept a JSON or XML document for user creation instead of URL encoded text string.
  • Configuration option to allow anonymous users to create accounts. In the default mode, only the administrator is allowed to create accounts.
  • Ping resource for health checks.
  • Support for user-specified metadata headers.
  • User accounts may be disabled by the administrator.
  • A new key_secret can be issued for a user by the administrator.
  • Administrator can now list all system users and optionally filter by enabled or disabled account status.
  • Garbage collection for deleted and overwritten objects.
  • Separate connection pool for object listings with a default of 5 connections.
  • Improved performance for listing all objects in a bucket.
  • Statistics collection and querying.
  • DTrace probing.

Riak CS 1.0.2 Release Notes

Additions

Riak CS 1.0.1 Release Notes

Bugs Fixed

  • Default content-type is not passed into function to handle PUT request body
  • Requests hang when a node in the Riak cluster is unavailable
  • Correct inappropriate use of riak_moss_utils:get_user by riak_moss_acl_utils:get_owner_data

Riak CS 1.0.0 Release Notes

Bugs Fixed

  • Fix PUTs for zero-byte files
  • Fix fsm initialization race conditions
  • Canonicalize the entire path if there is no host header, but there are tokens
  • Fix process and socket leaks in get fsm

Other Additions

  • Subsystem for calculating user access and storage usage
  • Fixed-size connection pool of Riak connections
  • Use a single Riak connection per request to avoid deadlock conditions
  • Object ACLs
  • Management for multiple versions of a file manifest
  • Configurable block size and max content length
  • Support specifying non-default ACL at bucket creation time

Riak CS 0.1.2 Release Notes

Bugs Fixed

  • Return 403 instead of 503 for invalid anonymous or signed requests.
  • Properly clean up processes and connections on object requests.

Riak CS 0.1.1 Release Notes

Bugs Fixed

  • HEAD requests always result in a 403 Forbidden.
  • s3cmd info on a bucket object results in an error due to missing ACL document.
  • Incorrect atom specified in riak_moss_wm_utils:parse_auth_header.
  • Bad match condition used in riak_moss_acl:has_permission/2.

Riak CS 0.1.0 Release Notes

Bugs Fixed

  • s3cmd info fails due to missing 'last-modified key in return document.
  • s3cmd get of 0 byte file fails.
  • Bucket creation fails with status code 415 using the AWS Java SDK.

Other Additions

  • Bucket-level access control lists
  • User records have been modified so that an system-wide unique email address is required to create a user.
  • User creation requests are serialized through stanchion to be certain the email address is unique.
  • Bucket creation and deletion requests are serialized through stanchion to ensure bucket names are unique in the system.
  • The stanchion serialization service is now required to be installed and running for the system to be fully operational.
  • The concept of an administrative user has been added to the system. The credentials of the administrative user must be added to the app.config files for moss and stanchion.
  • User credentials are now created using a url-safe base64 encoding module.

Known Issues

  • Object-level access control lists have not yet been implemented.

Riak CS 0.0.3 Release Notes

Bugs Fixed

  • URL decode keys on put so they are represented correctly. This eliminates confusion when objects with spaces in their names are listed and when attempting to access them.
  • Properly handle zero-byte files
  • Reap all processes during file puts

Other Additions

  • Support for the s3cmd subcommands sync, du, and rb

  • Return valid size and checksum for each object when listing bucket objects.

  • Changes so that a bucket may be deleted if it is empty.

  • Changes so a subdirectory path can be specified when storing or retrieving files.

  • Make buckets private by default

  • Support the prefix query parameter

  • Enhance process dependencies for improved failure handling

Known Issues

  • Buckets are marked as /private/ by default, but globally-unique bucket names are not enforced. This means that two users may create the same bucket and this could result in unauthorized access and unintentional overwriting of files. This will be addressed in a future release by ensuring that bucket names are unique across the system.